製造工程:コンポーネント実装担当の「見積もり」作業

目的或いはゴール

担当するコンポーネントの実装計画を作成する為に、洗い出した各作業項目の工数を見積もります。

作業の進め方

  1. 洗い出した作業項目一覧の項目単位に作業工数を見積もります
    • 見積もりは、自他の過去の実績に基づいて行い、その妥当性を他の経験者に確認します
  2. 作業項目一覧に見積もった作業工数を記入します
  3. 担当する全ての作業工数を集計します(見積もり工数)
  4. 担当するコンポーネント実装の作業者数と日程から導いた予定工数と見積もり工数を突き合わせ、差異について責任者と相談・調整します

標準的作業時間

数時間から数日

アドバイス
  • 過去の実績値が有効と考えられるなら、単純に担当クラス数×クラス当たりの実行工数実績として見積もることもできます
    • 参考
      • UI処理:UI数を参考にクラス数を導くことができます
      • 業務ロジック:アプリケーション設計書の該当パッケージのクラスを参考にクラス数を導くことができます
      • データアクセス:アプリケーション設計書の該当パッケージのクラスや、該当するデータモデルを参考にクラス数を導くことができます
  • 可能な限り担当者の能力や実績(つまり生産性)を考慮して見積もります
  • 機能増加や変更もある程度考慮して見積もります
  • 要件や設計内容の不確実性が通常より高い場合、追加や変更に要する工数も明示的に織り込んでおく必要があります
  • 見積もり超過の場合、作業スコープを減らす、作業者を増やす、より生産性の高い人に作業を割り当てる、等の対応が考えられます
    • 都合によりそのまま開発を進める場合、チーム或いはプロジェクトとしてリスクを共有します